高校生が不登校になる理由は様々で、体調不良だったり人間関係だったりします。どんな理由があっても、全日制高校は単位が取れなければ留年になりますし、3月のタイミングで自主退学勧告を受ける場合があります。
不登校だった生徒が通信制高校や単位制高校に転校するのはよくあります。体調が理由で不登校になったかたでも、通信制高校なら無理なく卒業の条件を満たせますし、実際に通信制高校の教師も不登校の生徒への理解があります。
留年が決定した時点で通信制高校や単位制高校へ進めば、同級生と同じタイミングで高校を卒業できる可能性もあります。
通信制高校は不登校サポートに力を入れている
不登校になる原因の多くが『人間関係の悩み』や『生徒自身の体調』です。不登校の約3-4割が起立性調節障害を併存しているというデータもあります。
通信制高校やサポート校へ進学する生徒のうち、半数近くが不登校の経験を持っています。
そこで知って欲しいのが通信制高校です。多くの通信制高校は不登校で悩んでいる人向けのサポートに力を入れており、学校によってはカウンセラーが常駐していたり、先生全員がカウンセリングの資格を持っています。
学校でやっていることに付いていけなくても、通信制高校はマイペースで勉強できるようなサポートをしているので、自分のペースで高校卒業を目指すことが出来ます。
関連:起立性調節障害で不登校になっています。通信制高校なら卒業しやすいですか?
通信制高校は自宅学習が中心なので、毎日通学する必要がありません
通信制高校は学年という概念がありません。定められた単位を取得すれば卒業できます。
通信制課程で単位を修得する流れは、以下のようになります
・スクーリングに出席する(年に2回~3回)
・単位取得のための試験を受ける
いわゆる自学自習を基本とするシステムがとられており、学習の中心が自宅学習なので毎日通学する必要はありません。自分の生活にあわせて、自由に通学することができます。
自宅学習のみで学習を進めていくコースもあれば、週に1日~5日通学する学習コースもあります。まずは資料請求してみるのをお勧めします。
通信制高校だと大学進学が不利にならない?
通信制高校も全日制高校も同じ高卒資格です。全日制高校で単位がほとんど取れなくても、通信制高校に通いながら高卒認定試験を受けて同級生と同じタイミングで大学受験できます。
「通信制高校だから」という理由で大学進学不利になるケースはほとんどありません。大学受験は高校受験とは違って内申書がなく、試験の点数のみで判断されるからです。
また、卒業証書を見ても通信制高校だとわからない学校も多いです。
不登校のお子さんをもつ親御さんへ
通信制高校は全国各地に存在しているので、お子さんにあった高校を選びやすいメリットがあります。
もちろん進路を決めるのはお子さんですから、「あくまでも選択肢の一つとして通信制高校や単位制高校がある」という程度で良いと思います。なにより大切なのは、お子さん自身が自分で決めることです。
お子さんが不登校になっていて、このままでは3月に留年が決まってしまいそうなら、通信制高校という選択肢を教えてあげてください。現在は通信制高校の資料を一括請求できるサイトも多く、簡単に取り寄せるられます。