高校中退を考えている人は「高校中退したら後悔するか」を重視していることが多いです。
高校中退したかたの意見を聞くと、次の2種類にはっきりとわかれます。
- 高校中退しなければ良かった
- 高校中退して良かった
「どちらでもない」という方は滅多にいません。高校中退は15~18歳のかたにとって、それまでの人生で大きな決断だからでしょう。
「なんとなく高校辞めたい」というかたもいますが、99.9%は高校を辞めないまま3年経過しています。
この2種類を詳しく見てみましょう。
1.高校中退しなければ良かった人は学校を楽しんでいた人
高校中退しなければ良かったと言ってる人の多くは、学校を楽しんでいた側の人間です。すなわち「イジメていた側の人間」と言い換えると分かりやすいでしょう。
学校側(校長や教師など)も積極的に排除しようとしているので、「自主退学してください」と勧められることも多く、狼狽してしまうようです。
素行の悪さを理由に自主退学勧告された場合は、後悔したところで遅いですから、自分の素行について反省して次の道を見つけるのがよいでしょう。
高卒認定試験や通信制高校に編入して、同級生と同じタイミングで大学へ進学することも可能です。
2.高校中退して良かった人は、学校を楽しめなかった人
高校中退して良かった人は、学校を楽しめなかった側、すなわちイジメられる側の人間です。
自分から辞めたいと思って退学する人もいれば、不登校が続いたために「自主退学してください」と勧められることもあります。
このタイプは、高校中退を後悔することは少ないです。「高校中退しなければ良かったと言ってる人が理解できない」と不思議に思っているかたも多いです。
高校中退しても、通信制高校へ転入することはできますし、高卒認定試験を受けて同級生と同じタイミングで大学に進学することもできます。早い時期から大学受験勉強をはじめることで、偏差値の高い大学へ進める可能性も高くなります。
今の高校を辞めたいけれど親御さんに言いにくかったり、どうするんだと聞かれてたときのことを考えているなら、通信制高校の資料を用意して親に相談してみるのも一つの手です。
強いてデメリットをあげれば、何も知らない高齢のかたから「高校辞めなきゃ良かったのに」などと言われたことくらいでしょう。「何言ってんだこいつ」と思っておけばよいです。
3.「なんとなく高校辞めたい」というかた
低偏差値高校に進学したために、教室内の治安が悪かったり(いわゆる動物園になっていたりして)、高校を替えたいタイプに多いです。
・イジメられているわけではないが今の高校を替えたい
・学校がなんとなくつまらない
・今の学校ではやりたいことができない
と考えて高校中退が頭に浮かぶかたもいます。
この方たちの99.9%は高校を辞めないまま3年経過します。もしも公立高校なら高校を辞めるメリットは少ないです。通信制高校に進学するの授業料を考えれば、大学受験用の参考書やスタディサプリなどに課金して、早めに大学進学を考えておくのがよいでしょう。
もっとも自分がイジメられる側にならないように、学校内で立ち振る舞っていく必要はあります。
本当に「なんとなく」なのか、実は辞めたい理由が隠れているのか
「なんとなく高校を辞めたかった」と言う子のなかには、いじめを受けていた子が多いです。イジメられていたのを他人に話すのはとても勇気がいるので、誰が相手であろうと簡単には話せませんよね。
特に、親御さんが相手ならなるべく隠し通そうとする子が多いです。
しかし、「なんとなく辞めたい」だと親御さんの理解は得られません。なぜ辞めたいかを話しにくくても「今の学校を辞めたあとにどうしたいか」は考えておきましょう。