高校受験に失敗してしまったり、テキトーに高校に入ったことで、高校生活がつらかったのはよくあるケースです。
高校を変えたい理由は色々とあると思いますが、よくあるのが下記のような例です。
- 授業のペースが異常に遅すぎる
- まともな授業が行われていない
- 校則違反者・風紀違反者が多い
- 暴走族など、悪い友人との付き合いを断ちたい
本人が「今の学校を変えたい」と思ったら簡単に転校できるわけではありません。
しかし、学習機関として機能していない高校に通うのはかなり勿体ないです。「高卒」という最終学歴のために3年間我慢するのも一つの手ですが、人生で一度しかない高校生活をドブに捨てることになってしまいます。
きちんと授業を受けたいなら、週5でスクーリングのある通信制高校を検討するのも良いでしょう。
転校を考えている人が注意しなければいけないこと
原則として、全日制の公立高校に転校する場合は、『今の学校でいじめがある』『引っ越しするため、現在の高校に通うことができなくなった』というような理由が必要です。
ただし、転編入枠がある高校なら、転入試験に合格して転校することが可能です。学校によって授業の進度が異なりますから、転校したい学校の授業についていける学力がなければいけません。
注意すべきは『学期末の単位認定前に転校する場合、もう一度同じ学年の最初からやり直さなければいけなくなることがある』という点です。せっかく単位を取ったとしても『今まで取得した単位を認めてもらえない』可能性があるからです。単位を取ったタイミングでの転校がベストです。
転入学しやすいのは通信制高校
転校先として有力なのが通信制高校です。ほとんどの学校で入学時期が4月と10月の年2回あり、なかには随時入学できるところもあります。
それまで在籍していた高校の単位を引き継げます。せっかく取った単位が無駄になることもなく、最短で3年間の在籍があれば卒業できます。
通信制高校だと就職が不利にならない?
卒業したのが全日制高校だろうと通信制高校だろうと、最終学歴は同じ「高卒」です。
偏差値の低い高校を卒業したところで大きなメリットとはなりません。「中卒よりはいくらか良い」という程度です。
就職する時にもっとも大事なのは大学名です。転校した先の学校で頑張ったり、高卒認定試験を受けて良い大学へ進む方がよっぽど就職に有利になります。
通信制高校は自宅学習だけじゃないの?
通信制高校だからといって、自宅学習しかないわけではありません。一定以上のスクーリング(学校への登校)が義務付けられています。週に5日登校する学校もあるので「きちんと授業を受けたい」という要望にも応えられます。
通信制高校は様々な特色がありますから、一度パンフレットを取り寄せてみてください。