中学生で不登校になった人の悩みの一つが「高校進学」です。高校は中学とは違ってかなり自由に選ぶことができますから、中学校で不登校になってしまっても、高校でもう一度学校生活にチャレンジすることができます。
中学で不登校になった人が進学する際の選択肢は、以下の4つがメジャーです。
- 全日制高校(私立高校/公立高校)
- 定時制高校
- 通信制高校
- 高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験サポート校)
不登校の方が中学校で進路相談を受けると、定時制高校や通信制高校を1つくらいしか薦められません。しかし、実際には多くの地域で10校以上の通信制高校を選択できます。
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1.通信制高校
通信制高校は、インターネットなどを利用して自宅学習を中心に学んでいく高校です。不登校の生徒には、通信制高校を勧める中学校も多いですね。
自宅学習が中心ですが、学校によって週1日~週5日のスクーリング(学校へ行って授業を受けること)があります。レポート提出やスクーリング(登校)、期末テストで単位を取得して高校卒業を目指します。
特に起立性調節障害で不登校になっているかたは、通学しやすく卒業もしやすいのでおすすめです。
通信制高校の入学試験は面接と作文のみのところが多いです。
入学試験で面接がありますが、面接で不登校の経験が不利になることはありません。通信制高校は、中学で不登校だった生徒を積極的に受け入れています。
高認試験を単位として認める学校が多く、通信制高校に通いながら高認試験を受けて卒業する人も多いです。
通信制高校は全国に沢山ありますから、進路を通信制高校に絞っても、多くの学校の中から選ぶことができます。
まずは、あなたの興味のある学校の資料を取り寄せてみてください。
2.全日制高校なら私立高校が最有力候補になる
公立高校の受験では、入学試験の点数だけでなく中学校の内申点を重視すると言われています。しかし、実際は内申点はほとんど関係なく、テストの点数だけで合否を決めていることが多いです。
不登校でも試験対策さえできれば問題ありません。
ただし、中学校で不登校になっていると基礎学力が低く、受験勉強が追いつかないため全日制の公立高校への進学が難しいのが現実です。
公立高校が5教科なのに対して、私立高校のは3教科(国数英)の入試が一般的のため、入学しやすいです。
不登校枠の正体
実際、不登校枠はほぼありません。SNSのおかげで『内申点とは言ってるけど、実際ほとんど関係ないよ』と言ってる高校教師の声も世に出てきました。
不登校になった人におすすめなのが『スタディサプリ』の動画授業
不登校になると、教室で授業を受けることができずに学力が下がってしまいます。
しかし、受験まで3か月から半年あれば十分に挽回できます。学校の教科書だけではわかりにくければ、スタディサプリなどのオンライン学習を活用して、中学の復習をするのも良いでしょう。
リクルートのスタディサプリは、スマートフォンやタブレットで有名予備校講師の授業動画を受講できるサービスです。
小学校4年生から高校3年までの各科目が全て見られるだけでなく、授業動画の内容がわかりやすく、苦手分野の克服に最適と評判です。14日間無料です。
偏差値40以下の高校は治安が悪くてちょっと厳しいかも…
偏差値の低い高校には素行の悪い子達が集まります。特に、偏差値が30~40くらいのところは不良が多く、学校内で問題がおきていてまともに授業を受けられないケースすらあります。
学校生活を楽しみたいなら、偏差値40以下の学校は避けた方が良いす。もしも受験勉強が間に合わずに偏差値40以下の学校しか選べないなら、通信制高校を選ぶのをおすすめします。
3.定時制高校(単位制高校)
定時制高校というと「夜間に授業を行って4年で卒業する」というイメージが強いかもしれません。
最近は午前中や昼間にも授業を行い、3年間で卒業できる高校もあります。高認試験を単位として認める学校もあります。
定時制高校と通信制高校の違いは『クラスメイトと接する機会の多さ』です。どちらも全日制高校から転入してきた人や、不登校の経験がある人、社会人など、様々な生徒が通っていますが、定時制高校の方が接する機会が多くなります。
4.高校に進学しない『高等学校卒業程度認定試験(旧大検)』という選択肢
高等学校卒業程度認定試験(高認試験、旧大検)は、合格すると『高卒者と同じかそれ以上の学力がある』と認定される国家試験です。高校を卒業しなくても大学や専門学校を受験することができます。
大学進学ありきで進路を考えているなら、高認試験を受けて大学受験勉強を始めるのが最短の道のりになります。
科目合格すれば、通信制高校や単位制高校は単位として認めることが多いです。こちらのサイトでは、高等学校卒業程度認定試験を目指す人のためのサポート校を見つけられます。
高校入学後に不登校になったら?
中学で不登校を経験していると、高校でも不登校になりやすい傾向があります。高校は中学とは違って出席日数にシビアなので、せっかく高校に入っても、欠席数が多ければ進級できなくなる可能生は十分にあります。
スクーリング日数の少ない通信制高校なら、不登校による高校中退のリスクも低くなります。
しかし、最初からそのリスクを考えるのもいかがなものかと思います。不登校で高校を中退しても、その後に通信制高校へ編入して大学へと進学する道もあります。
『不登校で全日制高校を中退⇒通信制高校へ編入⇒大学は卒業』という例だって沢山ありますから、まずは、今あなたが行きたい学校を目指して頑張ってください。